白血病や悪性リンパ腫などの血液の病気で骨髄移植が必要な人と提供する意思のあるドナーをつなぐ『骨髄バンク』。その登録のために詳しい説明や手続きを行う説明員が足りないという窮地にある中、青森県内で第1号となる大学生の説明員が誕生しました。

※ドナー登録説明員(弘前大学3年)勝木若菜さん
「細胞の型が一致する確率がとても低くて、多くの型に登録していただく必要があるので―」

弘前大学医学部保健学科の3年生・勝木若菜(かつき・わかな)さんです。「あおもり骨髄ドナー登録募る会」の代表佐藤孝治(さとう・こうじ)さんの指導で2022年11月から研修を受け、1月1日、骨髄バンクの「ドナー登録説明員」に青森県内の大学生で初めて認定されました。

※ドナー登録説明員(弘前大学3年)勝木若菜さん
「短時間でわかりやすく、少しでも登録したいと思ってもらえるような説明ができたらと思っています」

初めての活動は、弘前献血ルームで行われました。ドナー登録には採血が必要となるため、日本赤十字社の協力を得て献血会場で登録会を開き、説明員が献血に訪れた人にドナー登録を呼びかけています。

※ドナー登録説明員(弘前大学3年)勝木若菜さん
「まず骨髄バンクですけれども、血液疾患を抱える患者さんを救うことを目的に活動しています。登録した血液の型と患者の型が適合して候補者に選ばれると適合通知が届きます」

勝木さんが説明員を目指した背景には、説明員の数が足りないという現状がありました。