東北電力は、東通原発で外部からの侵入を監視する装置の性能試験を実施していないにも関わらず、不正に記録を作成していたことを発表し、陳謝しました。青森県東通村は、再発防止を強く求めました。

東北電力 青木宏昭 原子力本部長
「地域の皆さまに、ご心配とご不安をおかけしておりますことを、深くお詫び申しあげます」

東北電力は20日、会見を開き、東通原発での不正行為について陳謝しました。

この問題は、東通原発で外部からの侵入を監視するセンサーやカメラについて、性能試験を一部実施していないにも関わらず、他の記録を流用して不正に記録を作成していたものです。

不正行為は2018年度に効率化を図ろうとはじまっていて、当時の担当者が協力会社の定期点検で問題がないため性能試験を省略したということです。

東通原発の小笠原和徳 所長から報告を受けた東通村の畑中稔朗 村長は、再発防止を強く求めました。

東通村 畑中稔朗 村長
「意図的な人為的なミスを組織として発見することができなかった。組織として改めて、あるべき形・姿をきちんとした形で改善することが第一」

東北電力は、21日午後には小谷 副知事へ問題を報告する予定です。