■値上げの波は子どもたちの学校給食にも…

6月、つがる市の車力小学校を給食の時間に訪ねると、この日の献立に使われていたのは豆腐や白菜、ニンジン、それにイワシなどどれも値上げした食材ばかり。それでも給食は家庭で取れない栄養を補うという役割が大きいため、栄養士たちは献立を工夫していました。

※車力学校給食センター 米谷瑞紀さん
「揚げ物の回数を減らしてオーブンで焼き調理が可能なものにしたり違うおかずをつけたりとか。大変厳しい中ではあるんですけども、心身ともに健康な子どもたちを育てたいなという思いで給食を提供しています」

こうした中家計を応援するため、青森市は2022年10月に中核市としては全国で初めて給食費の無償化をスタートさせました。

※児童「いつも食べていて、ゼロ円にしてくれてうれしいなと思いました」

■値上げの波は食品だけではありません

※東北電力青森支店 沼畑秀樹支店長
「本日、経済産業大臣に小売り規制料金の値上げにかかる特定小売供給約款の変更を申請しました。2013年2月以来9年ぶりとなります」

11月、東北電力が一般家庭が契約する主要なプランの値上げを国に申請しました。料金は一般家庭のモデルで月に2717円、率にして31.72%上昇し、過去3番目の上げ幅となります。

■値上げの波は「物価の優等生」にも…

※小野寺紀帆キャスター
「お祭り会場でよく目にするチョコバナナ。その材料となるバナナの価格にも変化がありそうです」

値動きが少ない「物価の優等生」の1つバナナです。この7年間、小売価格は安定していましたが主要生産国のフィリピン政府が原油価格の高騰で輸送費が上がったことなどから引き上げを要望。バナナジュースの専門店は大きな痛手となりました。

※GREASE 藤本安弘さん
「かなり影響があって6月に入って値上がりを聞いてうちも(赤字にならない)最低の値段で出していたので。50円くらいの値上げを考えていました」