青森県内での出没件数が過去最多を更新する「クマ」。
県は、11月末までとしていた『ツキノワグマ出没警報』の期間を延長しました。
小学校ではクマからの避難訓練を行うなど警戒を強めています。
県は、「2025年5月~11月末まで」としていた『ツキノワグマ出没警報』の期間を延長し、「当分の間」としたことを発表しました。
警報が延長されるのは初めてで、異例の対応です。
その要因について、例年であれば出没が落ち着く11月でも出没が相次ぎ、人身被害が2件発生したことをあげています。
県自然保護課 櫻田定博 課長
「出没警報を延長したのは今回が初めてです。今年のクマの出没件数は、これまでに無い状況となっておりますので、これからについてもクマが出没する可能性が、これまでの経験上ないことになるかもしれませんので、今回、延長させていただきました」
こうしたなか、八戸市の小学校では学校の近くにクマが出没したことを想定した避難訓練が行われました。
内履きに履き替えると玄関の周辺が混雑して逃げるのが遅れるため、児童たちは靴のまま教室まで避難しました。
教諭もクラスの児童が全員そろっているか点呼したあと、玄関の鍵をしめたり、防火扉を閉めたりしました。
町畑小学校では、10月から周辺でクマが姿を現すようになり、11月20日までに3件目撃されています。
このため、教諭はクマスプレーを携帯したり、登下校の時間帯には通学路を車で巡回するなどして対応を強化しています。












