青森県むつ市の保育園に「クマ」が出没しました。
付近では今シーズン、クマの出没が相次ぎ、保育園は屋外での活動を休止するなど影響が出ています。

立ち上がって木の枝を揺らすクマ。
この映像が撮影されたのは、保育園の敷地内です。

須崎蓮 記者
「クマは保育園の裏にある畑で、キウイなどの木の実がなっている枝を揺らしていました。近くには、クマのものとみられるフンも残っています」

クマが出没したのは、むつ市大畑町の住宅街にある「あすなろ保育園」です。

20日午前6時50分ごろ、開園前に給食担当の職員が屋内で作業していたところ、保育園の裏手にある畑にいたクマを目撃しました。体長は約120cmだったということです。

クマを目撃した 佐々木孝子さん
「手を洗って外を見ていたら、黒い影が見えて、それでこっちに来て見たらクマがいたので、すぐにこのドアを開けて(風除室で)動画をこの携帯で撮影しました。びっくりしました。ここに勤めて初めてだったので」

クマは目撃されてから約10分後に姿を消しました。

保育園では20日、畑から最も離れた非常口を使って登園させる対応を取り、園児の安全を確保しました。

相次ぐクマの出没に、9月からすでに屋外での遊びや散歩を休止しているほか、運動会の開催場所も園庭から市営の体育館に切り替えました。

あすなろ保育園 林友里絵 主任保育士
「どうにかして外遊びできないものかとは考えているのですが、命の危険が最優先ですので。子どもたちにすごくストレスを与えているのかなという感じはしています」

むつ市では今年度、クマの目撃情報が昨年度の10倍以上となる927件寄せられていて、相次ぐクマの出没は教育活動にも影響が広がっています。