青森県内の優れたものや取り組みに迫るキラリ逸品。今回は青森市の洋菓子店が手がけるマドレーヌです。「洋菓子のイメージを変えたい」と店主が意気込むその菓子は、味だけでなく健康にも心を込めて作られています。


花の形をした、ふんわりかわいらしいマドレーヌ「アンドフルール」。あんこやリンゴ、チョコレートなど5種類の味が楽しめます。高カロリーなイメージがありますが、こちらは食物繊維が豊富でコレステロール値も低い、カロリーも抑えた健康志向のスイーツです。


手がけているのは青森市旭町にある「スイーツラボC&Y(キャンディ)」

県産食材をふんだんに使用したケーキが人気を集めている店で、オーナーシェフの小倉直樹さんは3年ほど前から健康に特化したスイーツを作っています。


※スイーツラボC&Y 小倉直樹代表
「(焼き菓子の多くは)砂糖とかバターとか、体に負担がかかるような材料を使っている。(アンドフルールは)普通の焼き菓子を食べるより材料も体にやさしいものを使っているので、ぜひダイエット中の方にも召し上がっていただきたい。」


アンドフルールは2021年12月に販売を始めました。使われている生地は整腸作用のある県産のもち小麦です。普通の小麦よりもひと手間かける必要があります。


※小倉代表「(もち小麦を使うと)もちもち感が出るんですけども、もち小麦100%だと固くなるのが早すぎるのでそれを防ぐために薄力粉とブレンドしてやわらかい状態を保てるように工夫しています。」


マドレーヌに欠かせないバターは通常の半分に抑え、代わりにコレステロールの少ない太白ごま油を加えます。オーブンで焼き上げること20分、体にやさしいアンドフルールの完成です。


※河村庸市キャスター
「持った感じはずっしりとしています。いただきます。思った以上に生地がもちもちしていて食べ応えがあります。これで体にも優しいというのは嬉しいです」


小倉さんが健康志向スイーツと出会ったのは今から3年前。むつ市で料理教室を行う管理栄養士の野呂浩子さんとともにもち小麦を使った洋風のべこ餅を開発したことをきっかけに、味もおいしい健康スイーツを模索し続けています。


※小倉代表「最初は若い女性が多かったが、だんだん年配の方も増えてきた。男性もかなり来ていただけるようになったので、浸透してきたのではと思う。」


健康志向スイーツ作りは通常とは異なる食材を使うため、どうしても手間がかかってしまうといいます。それでも、小倉さんはその手間を惜しんでも、洋菓子の持つイメージを変えたいと意気込みます。

※小倉代表「洋菓子は体によくないイメージが多いので少しでも体のことを考えてお客さまのことを考えながら健康で安心して食べられるものを作っていきたい。」


味と健康を考えたマドレーヌ・アンドフルール。お客さん一人一人の気持ちに寄り添ったオーナーシェフ・小倉さんの優しさが花開いています。


【スイーツラボC&Y(キャンディ)】アンドフルール…一個180円(税込)営業時間…午前10時~午後7時(火曜定休)