今回、駆除した巣は6段にまでなっていました。なぜ、この時期、スズメバチは凶暴性を増すのか?津軽昆虫同好会のメンバーで蜂の生態に詳しい市田忠夫(いちた・ただお)さんに聞いてみると。

※蜂の生態に詳しい市田忠夫さん
「越冬するため(次の世代)の女王蜂がサナギになっているような時期です。(外敵に)やっつけられてしまうと種の繁栄がおぼつかなくなるので気が立っている時期になります」

青森市保健所によりますと蜂に関する相談件数は2021年度56件で、前の年度の1.3倍に増加。その内の約8割が8月と9月に集中しています。

青森県内では今年度、スズメバチによる被害は確認されていませんが、福島県では8月7日、草刈り作業中の60代男性が蜂に刺され亡くなっています。

また、9月4日には北海道で男女14人がスズメバチと見られるハチに刺されていて、生活する中で意外に身近な場所にも危険が潜んでいるようです。

※有限会社サニタ環境 矢野祥一さん
「(床下の換気口)こういうところって普通に指とか入っていって虫も入っていけるんですよ。床下に巣を作るとかそういう可能性もあります。なので出来れば細かいメッシュ(網目)のものに変えてもらえれば防虫出来ますね」

住宅の床下や軒下、通気口のほか、立ち木の枝の間といったところにもスズメバチは巣を作り活動しています。


※有限会社サニタ環境 矢野祥一さん
「10月、11月ぐらいまでは飛びますので注意が必要ですね。専門業者が分からなければ各自治体、市町村の役場に相談されれば良いと思います」

山や森だけでなく、住宅街などの場合でももうしばらくはスズメバチへの注意が必要です。
