「火だるまになった女の人が出てきた。私たちはそれを見ながら逃げた」

「青森空襲」では何が起きていたのか―。
当時、焼け野原となった古川の国道7号沿いです。
ここに住んでいた花田哲子さんは、一度は近くの「防空壕」へ避難しますが、偶然トイレへ行くため外へ出たことが運命をわけました。

花田哲子さん(2000年撮影)
「トイレへ行きたくなった。『外へ出してくれ』と言った。(防空壕から)交番に入った。入った途端に焼夷弾が落ちた。防空壕の前に。(防空壕から)火だるまになった女の人が出てきた。私たちはそれを見ながら逃げた」

焼夷弾が直撃したり、火の海に囲まれて逃げ遅れたりした時、「防空壕」にいながらも亡くなる人が多くいました。