「安倍元総理からは『責任は僕が取る』と言われた」

大会組織委元理事 高橋治之被告
すべて森会長に全権委任しますって理事会で決めているんですよ。それがなんで僕が担当理事でしたなんて言えますか。ですから『それは(森)生先、勘違いでしょう』」

高橋被告は当初、東京大会に関わるつもりはなかったと話します。

大会組織委元理事 高橋治之被告
「ちょっと怪しいものは全部逮捕するとか、全部有罪だとかというのがあって、オリンピックに関わるとろくなことない」

商業主義とも揶揄されるようになったオリンピック。招致をめぐっては、過去の大会でも賄賂などを疑う声が上がっていました。

高橋被告も当初、捜査対象になることを懸念して距離を置いていましたが、安倍元総理にこう頼まれといいます。

大会組織委元理事 高橋治之被告
(安倍元総理が)『(捜査が及ぶ)心配は絶対にありません』『僕が責任持ちますからぜひやって下さい』『責任は僕がとります』と言ってくれたから、わかりました、できるだけのことはしますけど」

インタビューでは再三、スポンサー企業からのカネは「適正な報酬」で「無罪」だという主張を続けた高橋被告。

大会組織委元理事 高橋治之被告
「僕はアスリートのために考えて、あるいは国民のためにも考えて、せっかくここまでやってきたのに」

しかし、高橋被告にカネを渡したスポンサー企業側の裁判では賄賂と認定され有罪となるケースが相次いでいて、本人の裁判の行方が注目されます。