阿寒湖ワカサギ釣りなど、今「道東エリア」がアツい!

熊崎キャスター:
今は北海道の東側のエリア、いわゆる道東エリアがアツいんだそうです。
たとえば網走、帯広、釧路、根室あたりですが、皆さん、道東エリアは旅行か何かで訪れたことありますか?
ホランキャスター:
釧路はあります。
東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
道東まではなかなか行かないですよね。
熊崎キャスター:
そうなんですよ。どうしてもやっぱり札幌(道央)や函館(道南)に行く方のほうが多いかなという印象ですが、釧路・阿寒湖観光公式サイトの担当者いわく「道東を訪れる春節休みの観光客が例年より多い」とのこと。
理由として、札幌観光をメインにして、そのあとに釧路へ行く方も多い。
あとは釧路空港が、1月末から釧路―台北の国際線が就航した。コロナが流行したあと、国際線就航は初めてということで、こういうのも一つ理由になっているのではないかということでした。

人気をうかがえるものとして、たとえば台湾とか中国の旅行サイトを見ると、道東を特集するものが非常に多くありました。
さらに、日本で発売された、地域の人向けのディープなガイド本。地元向けのものなんですけれども、これが2023年3月に台湾で翻訳されて発売され、1か月経たずで増刷された。非常に細かい情報を知りたがっている方が多いということなんですね。担当者は「台湾で売れたのは予想外。ニッチな情報が好評なのでは…」と話していました。

特にどこが人気なのか。この春節シーズンに入ってから阿寒湖行きが大混雑しています。大型バスを増便しました。通常のバスに加えて、大型バスも増やしたということでした。

阿寒湖といえばワカサギ釣りが非常に人気ということで、「魚が釣れた時の達成感がすごい」とか「釣れたワカサギおいしい!」とかいう意見が非常に多くありました。
春節で観光客は、11日の1日だけで3000人弱が中華圏から来たということで、あいすランド阿寒の担当者は「こんなに多いのは初めて。雪が人気なように、凍った湖が魅力的なのでは」と話しています。具体的になぜなのかわからないんですけども、とにかく大人気ということでした。コロナ前と比べても、たくさん来ているそうです。
日比麻音子キャスター:
爆発的に人が増えているということですね。湖とか雪とか、凍った湖、景色というのは、やっぱり行かないと見えないというのは、こういったところが口コミでどんどん広がっているんですかね。
東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
今、京都とかは人が多すぎて、オーバーツーリズム、過剰な観光で、騒音とかゴミとか渋滞で問題になっているので、そういうのを緩和する意味でも、こうやって地方の今まで注目が当たらなかったところが成熟していくというのはいい流れですよね。
日比キャスター:
「みんなが知らない」というところがまた、何かを掻き立てるポイントになっているかもしれませんね。