アメリカ中西部・ミネソタ州で、移民当局の職員が取り締まり中に発砲し、女性が死亡しました。
地元警察などによりますと、ミネソタ州・ミネアポリスで7日、不法移民などを取り締まるICE=移民・税関捜査局の職員が道をふさいでいた車に向け発砲し、運転していた37歳の女性が死亡したと発表しました。
国土安全保障省のノーム長官は会見で、女性が車で職員をひき殺そうとしたため、発砲したと説明。「テロ行為だ」と非難したうえで、発砲した職員について「自分自身と周囲の人々を守るために発砲した」と述べ、正当防衛だと強調しました。
女性とICEの職員がトラブルになった経緯は明らかになっていませんが、現地メディアによりますと、市議会は共同声明の中で「女性は近所の人の世話をするために外出していた」と説明しているということです。
また、現地メディアは女性の母親の話として、女性は6歳の子どもがいる母親で、抗議活動について「関与していない」と話していると報じています。
ミネアポリスの市長は会見で「正当防衛ではなく、権力を乱用した殺人事件だ」と批判。「ICEはミネアポリスからさっさと出ていけ」と述べ、憤りをあらわにしました。
ミネアポリスは全米最大級のソマリア系移民のコミュニティがあり、トランプ政権は去年12月から大規模な取り締まりを実施していました。
事件についてトランプ大統領はSNSで「女性は意図的に、悪意を持って、職員を車でひき殺そうとした」と主張。
過激左派が日常的にICE職員らを脅迫し暴行を加えているために、このような事件が起こるとして、「私たちは、職員たちを過激左派による暴力から守らなければならない」と主張しました。
女性の死亡を受け、現場周辺には多くの人が集まりICEの取り締まりに抗議しているということで、州知事は「必要に応じて州兵を派遣するため準備を整えるよう指示した」と明らかにしました。
現場は、2020年に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人の警察官に拘束され、亡くなった現場からおよそ1.5キロほどの場所です。
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