行方不明者の家族
「我々の前で謝罪してください」(当時)

やりきれない思いが広がる中、潜水艦のワドル元艦長らを軍法会議にかけるかどうかを審議する査問委員会では、操舵席で民間人が舵(かじ)を握っていたことや、潜望鏡による確認が通常よりも短い時間しかかけられていなかったことなど、ずさんな実態が次々と明らかになりました。
しかし、ワドル元艦長に出されたのは執行猶予付きの減給処分。刑事責任を問う軍法会議は開かれず名誉除隊となりました。

家族が強く求めたのが、水深約600mの海底に沈んだえひめ丸の引き揚げと、船内での遺体の捜索でした。