愛媛県は、アメリカとの交渉に臨みます。しかし…

愛媛県 故・加戸守行前知事(2019年1月取材)
「ファーゴ司令官からは謝罪の言葉もなかったし、文化の違いかなというのは最初に感じました」

死生観の違いもあり、アメリカ側は当初、遺体の捜索に消極的で、インターネット上では真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナを引き合いに出して、日本側を批判する声も上がっていました。

愛媛県 故・加戸守行前知事(2019年1月取材)
「日本人の精神、気持ちとか家族観、死生観みたいなものを、どうやって理解してもらうのか、通訳を介したらまどろっこしいから、たどたどしい中学生レベルの英語でやりとりしましたね」

結局、日本側の世論にアメリカが押されるかたちで引き揚げが実現しました。