
「私は2002年10月25日に殺害された当時衆議院議員だった石井紘基さんの事件で、その日刺された直後にご遺族からご連絡をいただいて病院に駆けつけました。安倍元総理と同じ失血死だったので、目の前で石井紘基さん、手がつけられない状態で、やはり数時間後ぐらいに亡くなったんですが、その体験を踏まえるとご遺族がどれほど今つらいのかっていうのは正直言ってつくづく思います。1人の政治家を失うというのはですね、その政治家に関係した人たち全員の多くの利害に関わります。ご遺族だけじゃなくて、自民党の政治家の皆さん、安倍元首相を支援していた人たち、そういう人たちの全人生も奪うことになります。石井紘基さんが亡くなっただけでもですね、私は相当な喪失感だったし、ご家族ともずっと以前からお付き合いしていましたので政治家が1人亡くなるとこんなに大変なんだということまで思いました。その後当然選挙もあるわけですよね。今度は補欠選挙という問題もあって、そういうことまで関わっていく中で、1人の政治家をですね、自分の意見と違うとか、その自分の立場と違うとかあるいは怨恨とかですね、そういうことで殺めることが、どれほど罪作りなのかっていうのは、正直言ってとても重いものだと思います。ですから、発言も非常に気をつけたいというふうに思っていますし、安倍元総理のご遺族が今いかほどのものかと思うんですよね。でも、そのエネルギー、今自民党の政治家の人たちも…当然悲しみの中に憤りをお持ちだ、それはもう十分わかります。ですけどこの事件の背景に何があったか、つまりそのエネルギーを向けてほしいのはむしろ巨悪なんです。石井紘基さんは、犯人が24時間後に出頭してですね、捕まったんですけども、いまだにその犯人の動機とかよくわかっていません。カバンの中の私物というのが、いまだに手帳も含めて見当たりません。ですので、一体何のために殺害したのかはいまだにわかりませんけども、背後に何らかの組織があるのかもしれませんですけども、そういう事件が度々起こるんですよね。今回の事件も、単純にその個人の怨恨なのか、個人の怨恨が引き金になったっていうのはその背後には、統一教会のですね、かなり過酷な、献金ノルマみたいなものがあって、そして家族が崩壊したと、それが怨恨に繋がった可能性もありますよね。そうするとですね、やっぱりこれは憤りの対象の対象はですね、個々の信者とかに向けられるものではなく、やっぱり統一教会、巨悪にも向け向かうべきだと私は思います。誤解なきようにお話を差し上げますが、私はずっとこの統一教会の問題で関わっているんですけども、本当に彼らはあの反省と言いながら、相変わらず同じことを続けるんですね。それから反省と言いながら、過去の罪は清算しないんですよ。清算しないんです。霊感商法とか、違法な献金と言われるものはいまだに続いているんですね。それをいまだに続いているんですけど、彼らは何やってるかというと、お金を少し返して他は請求しません。という念書まで取るようなことをしてるんですよ。それをコンプライアンスといいますかね、コンプライアンスというなら、過去の問題をすべて精算して、被害を回復してあげて、そして、罪作りなことをやったことを、全てつまびらかに明らかにしてそして出直すということならともかくですねそれをやらない、そして今回の事件の遠因を作り出したという意味では非常に問題点が大きいと。ですので、政治家の皆様も、ぜひこの問題に、今回のきっかけにですね、この問題、つまり巨悪に目を向けていただいて、日本に巨悪を残してはいけないんだと、やはりその巨悪は、きちっとその罪を清算してもらわないといけないということも含めてですね。統一教会の問題にもっと目を向けてもらいたいなと。いうふうに思いますので、ぜひその点をですね、日本の政治家も、その他の政治家の皆さんもですね、与野党問わずですね、今回の問題というのは他人事ではありませんので、統一教会の問題性に目を向けていただきたいと思っております。私からは以上です」
(郷路征記弁護士)
「私達は、山上容疑者のお母さんが脱会してきた場合、そのお母さんの依頼を受けて、お母さんを被害者として、加害者である統一教会に対して損害賠償請求訴訟を提起し、統一教会から、献金として、取られたお金を回収して、それをお母さんにお渡しして、それをもとに、できるのであれば、失われた傷ついた家族の絆を回復していただきたい。失われた人生のいくらかでもとり戻していただきたい。そういった気持ちで仕事をさせていただいています。その限りでは、私達がやっている仕事の限りでは、統一教会は100%の悪であり、山上容疑者のお母さんも、それに発生して、山上容疑者自身も、その限りでは、統一教会との関係に限定すれば100%の被害者です。被害者救済に我々の力が本当に小さいために、他の社会的諸勢力がそのことに目を向けてくれないために政治家の中にはかえって、現実的な力を有している強大な教団に与することによって利益を得ようという人がいるがため救済の手が被害者を助けることができなかった。そのある種結果、暴発した感情の結果、なのかなっていうふうに考えています。その点では、我々自身は会っていっぱい必死になってやっているつもりではありますけれども、やはり残念だという、我々の努力の不足を自覚しないわけにはいかないという点があります。以上です」
続きまして、もう顔も声も一切出さない、本日の会見で一切そのその後の取材等もなしという前提で、二世信者の方に今お越しいただいております。その前提でお話をさせていただきます。