(山口広弁護士)
「今日の会見設定を弁護団で決めた理由はですね、この声明に掲げています2と3と4につきます。もちろん、安倍先生への許されない行為、これは本当に断じて許されない、そう思います。しかしながらご理解いただきたいのは、統一教会信者の親の理解を超えた献金行為やあるいは、統一教会の方針に従ってですね、合同結婚式に参加して、メシアが指名した、あるいは統一教会が選んだ異性との結婚、合同結婚式への参加を親から強いられて、拒否できずにしてしまった、そういう二世の人たちの苦しみがですね、どんなにつらいものかと。特に、親がなぜそのようなことをしたのかってことについてですね、理解できないわけですよ家族は、その家族がどんなに苦しいのかということについてですね、ぜひご理解いただきたい。しかし許さないことです。許されないことですが、それはご理解いただきたい。私どもとしては、安倍晋三先生にも、あるいは他の政治家に対してもですね、何回も、統一教会の社会悪を考えたならば、反社会的団体である統一教会にエールを送るようなそういう行為はやめていただきたい。どんなに被害者が悲しむとか苦しむのか。絶望するのか。しかも新しい被害者が、それによってまた生み出されかねない。ことについてですね、政治家としては配慮いただきたい。いうことを繰り返しお願いしてまいりました。しかしながら残念ながら、反共ということに共感を持つ議員の方々、あるいは統一教会のお金が、最初は目的だったかもしれませんが、この2005年から2010年にかけて、警察が相次いでですね。販売行為について、あるいは献金勧誘に絡む物品販売についてですね、検挙して、13件、300人以上の統一教会信者が、販売行為としてですね、摘発されまして、逮捕・勾留されました。東京の新世事件では、社長とその部下の幹部2人がですね、懲役刑の判決を受けております。そういうことがあって、資金的には統一教会にとっては厳しい事態になっておりますが、相変わらず伝道行為はやっておりますし、今回の選挙でも、あるいはその前の選挙でもですね、特定の自民党の候補者を、組織推薦候補としてですね、応援をしてきた。それに、信者組織は動員をかけてやってきたと。いうことを私どもとしては事実として認識しております。そういうことを考えますと、昨日の田中(旧統一教会)会長のコメントは、あまりにも事実に反すると言わざるを得ません。本当に統一教会としては反省していただいて、こういう家族の悲劇については苦痛についてはですね、配慮していただきたい。私達が許せないのはですね、山上さんのお母さんが、平成14年、2002年に奈良地裁で自己破産しています。この自己破産は明らかに統一教会に対する過度の献金のためですよ。それ以外考えられませんよ。それを昨日の記者会見では、あたかも他人事のように言った上で、その後の言及はありません。おそらく献金させてます。借金させても献金させてます。カードと借金のために、自己破産した信者がたくさんいます。それを白々しくああいう形で証言するということは、人前で喋るってことは許されない。私としては心からそう思います。そういう意味でですね、今後政治家の皆さんもああいう団体とのエールを交換することについてはですね、本当に慎重に考えていただきたいと思います。しかしながら、繰り返し言いますが、ああいう凶行は許されない。それだけはここでも強調しておきたいと思います。私から以上です」

 ありがとうございます。ここで動画の方を紹介させていただきたいと思います。少し古い資料にはなりますが、1998年当時、統一教会の方で献金に対してですね、どういった指示、あるいはどういった実態があったのかが端的に表れたものだと思うので、参考までに今日動画としてお送りしたいと思います。(動画が再生)。これはごくごく一部の資料で我々の方には、統一教会が組織的にですね、多額の献金を強要していたということは、証拠として何点も何点も把握してるところでございます。そのあたりについては、また後ほどコメントがあるかと思います。次に渡辺弁護士の方からコメントお願いします。