『黒田総裁の後任』によっては日銀の政策が変わる?
―――ではターニングポイントはどこにあるのでしょうか?「来年4月がターニングポイントになるかもしれないです。実は、金融緩和を推し進めてきた日本銀行の黒田東彦総裁の任期が来年4月8日まで。つまり黒田総裁の任期が終わって新しい人が選ばれるんですね。そもそも黒田総裁がなぜ選ばれたかというと、当時の安倍総理大臣が金融緩和を進めるために、同じ考え方の黒田さんをわざわざ日本銀行のトップに据えたんですよ。安倍さんがお亡くなりになってしまったために、黒田さんのいわば後ろ盾がいなくなったわけですね。となると来年4月に岸田総理大臣は、黒田さんとは全く違う考え方の人、つまり、金融緩和を続けるべきだという人ではない人を選ぶかもしれない。となると、日銀が金融緩和を続けるということをひょっとするとやめるかもしれないということが今注目されているんですね」
―――金融緩和がずっと続いていますけども、来年の任期を迎えて黒田総裁は今どんなことを思ってらっしゃるんですかね?
「『とにかく今の金融緩和のやり方は間違ってはいなかった。これからも続ける』とこの前おっしゃいました。続けるっておっしゃったのを見て『まだまだ円安が進むぞ』と世界中の投資家が考えて、さらに円をドルに換えるという動きをしたものですから、一段と円安になってしまったということですね」
―――後任はどんなところから選ばれるんですか?
「日本銀行の中に候補が2人いるんですよ。黒田さんの場合は、日銀に全く関係ない人を安倍さんが引っ張ってきたわけですね。なので今度は日銀の中から選ぼうという動きになってきている。となると、ちょっと方針が変わるかもしれないですね」

―――暗いニュースが多い今の日本ですが、あすへの希望が持てるような明るいニュースはありませんか?
「頭を絞って考えたのはこれでございます。『コロナがおさまればインバウンドに期待!』。コロナ前は特に関西も外国からの観光客が多かったですよね。これからも、とにかくまずコロナがおさまれば海外から大勢来て、というか円安ですから、海外の人にしてみると日本の製品が全てが安いわけですよ。こんなに品質の高い、あるいはサービスの良い日本で『こんなに安く遊ぶことができるんだ』ってたくさんお金を落としてくれるだろうと。文字通りお金を落としてくれるかもしれないというわけですね。さらにそれまでの間、私が皆さんへのメッセージというのがもう1つあります。『値が上がっても音を上げるな!』と。もうちょっと我慢しましょう」

















