
国会会期中、地元に戻れるのは週末だけ。ある週末、武部氏は一面雪景色の北見市に降り立った。まず90キロ離れた紋別市に向かうためワゴン車に乗り込んだ。新年会を兼ねた団体の総会に出席するためだ。


自民党・北海道12区 武部新 衆議院議員
「広い選挙区なので新年会もあちらこちらで大体同じ時期に開催されるわけです。なので僕が出るところ、秘書が代わりに出るところ、あるいは妻に代わりに出てもらうところ…。だいたい年末くらいにスケジュールを打合せして。手分けして…」
武部氏は秘書12人を抱えるが、東京には政策秘書と私設秘書1人の2人だけ。北海道エリア(札幌と選挙区)には5か所に事務所を構え、2人の公設秘書と8人の私設秘書の計10人の秘書を置いている。天候などに左右されることも多く、スケジュールを組むのは大変。5か所の事務所の秘書たちが複雑なオペレーションをこなしているからこそ何とかなるという。

武部事務所 小澤陽平秘書
「急遽飛行機が飛ばないとか、飛ばない恐れがある時は、それに対応できるように事前に先乗り隊が稚内に入ったりしている」
冬の北海道では雪の影響で飛行機が飛ばないなど予定がずれることもよくあるというが、この日はアクシデントもなく武部議員は2時間弱で会合の場へ到着。

自民党・北海道12区 武部新 衆議院議員
「有権者の方々にしても直接会えないとフラストレーションもたまるし…。農家でも一段落するとそれぞれのコミュニティーで焼肉やったりするわけですよ。焼肉やっているよという声をかけてもらいそこに顔出すと本当の生の声が聴けるわけです。農業の政策にしてはこれが足りないんじゃないかとか…、自民党今こうなんじゃないのとか…。代議士にはもっと一緒に飲む機会増やしてしてほしいとかって…」

武部議員は90分ほどして新年会を後にして次の会場へ…。
選挙区は大きく分けて西の宗谷地区と東のオホーツク地区に分かれる。そのどちらかに偏れば、もう方から「あっちばっかり行ってるよねぇ」と愚痴られるという。

自民党・北海道12区 武部新 衆議院議員
「僕は(地元の人とのコミュニケーションは)選挙で勝つためにスタッフ増やしているっていう感覚はないんですね。国会での活動が年間200日ぐらい。残りの限られた時間の中で現場の声を聞く機会っていうと非常に少なくなっちゃうんです。ここは農林水産業が基幹産業なんですが、現場の声って都市部に比べても非常に大変な状況にあるんですよ…」














