古来、政治にはお金がかかるといわれる。お金がかかるから裏金を作っていいというわけでは全くないのだが、政治とカネの問題が取り沙汰される度に、その言葉が用いられ、なんなくスルーされてきた。そもそも政治には本当にお金がかかるのだろうか?
番組では一人の政治家の活動に密着取材を試みた…。
「代理出席というのは一番大事」
密着取材を受け入れてくれたのは自民党衆議院議員の武部新氏。当選4回。小泉内閣の幹事長で“偉大なるイエスマン”を自称した武部勤氏を父に持つ。父から受け継いだ地盤は北海道12区。ここは稚内、利尻島から知床半島に及ぶ“日本一広い選挙区”だ。

エリア内に空港は3つもあるが、人口密度は全国区最低の1km2当たり22人。町の端から町の端まで移動すると総延長は実に450キロ以上、東京・京都間に匹敵する。当然新幹線はなく、移動はほとんど車。しかし高速道路もほとんどない。ガソリン代だけで年間500万円という。この地盤で武部氏はどんな政治活動をしているのだろうか?














