認知行動療法とは?「曝露反応妨害、逃げない、繰り返さない」

 治療は、強い不安によって行動に駆り立てられるため、抗うつ薬などで下げることが重要です。精神療法とありますが、我々は『認知行動療法』という言い方をよくします。決まった治療法があって、曝露反応妨害、「逃げない、繰り返さない」を練習していくことになります。戦う治療は、ある程度回復してから導入する方がうまくいくので、まずは薬で不安を下げて、認知行動療法で行動を修正して完治を目指すのが正しいやり方だと思います。

――松永主任教授は、周りのサポートについても話しています。「わがままや弱さではない、病気へ理解をしてください。おかしいと思ったら病院へ、背中を押してあげる」必要があるということです。(MBS「よんチャンTV」2024年2月7日OA)

◎松永寿人:兵庫医科大学精神科神経科学主任教授 強迫性障害の研究・治療の第一人者