智弁和歌山で通算42本塁打 屈指のスラッガーは社会人へ進んだ

 天晴の名は、高校時代から全国区だった。智弁和歌山高時代は通算42本塁打を放ち、高校球界屈指のスラッガーとして注目。プロ入りも噂される実力者だったが、プロ志望届を提出しなかった。「(智弁和歌山の)中谷仁監督と相談して、決断しました。『プロで活躍すること』を目指した時に、しっかり勝負できる所を作ろうと思って、社会人に進みました」

 決断を生かすも殺すも自分次第。天晴は社会人に進んだ今も必死にバットを振っている。長所の長打力を更に伸ばすため、このオフは肉体改造に取り組んでいる。「体重は91㎏だったのが、96㎏ぐらいに増えた。体幹がぶれずに打てている感覚があるし、スイングスピードも10キロくらい上がっている」。そう話す目に、自信の色が見え隠れする。

 先にプロ入りした“ライバル”からも刺激を受ける。“智弁対決”が話題になった2021年夏の甲子園。決勝で対戦した智弁学園(奈良)の主軸・前川右京は、その年のドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受けた。天晴の夢でもあるNPBの舞台で試合出場する前川を見て、「去年は1軍で結構打っていたし、自分も早く同じ舞台に立って、という所もある。智弁和歌山と智弁学園は修学旅行は一緒に行くんですけど、(前川とは)高校2年秋の修学旅行ですごく仲良くなったんです。負けずに頑張りたい」。