兄弟同時ドラフト指名――。漫画の世界でありそうな話が、今年、実話になるかもしれない。社会人野球のNTT西日本で活躍する兄の徳丸天晴(てんせい 20)と高校球界屈指の強打者、大阪桐蔭で今春3年になる弟、徳丸快晴(かいせい 17)の兄弟だ。兄の天晴はドラフト解禁を迎える社会人3年目に突入した。兄弟での夢実現へ、高鳴る胸の内を聞くために、京都府久御山町にあるNTT西日本野球部グラウンドを訪れた。(MBSアナウンサー金山泉)
徳丸天晴にとって、去年は社会人に進んで初めて手応えを感じたシーズンだった。「入社1年目は公式戦に出られなかった。2年目(2023年)はとにかくアピールすることを意識して、ケガもあったけど1年間通して公式戦に出続けることができた。いい一年になったかな」。7番打者での出場が多かったが、9月の日本選手権近畿地区最終予選では4番に。社会人選抜メンバーとして出場した12月の台湾ウィンターリーグでは巨人期待の若手左腕・山田龍聖から右前安打を放った。














