「党全体としてやっている感を出したいだけなのではないか」

さらにこの聞き取りに加えて、全ての議員を対象にアンケート調査も行われています。「収支報告書の記載漏れに関する2問(2月8日締め切り)」です。

内容は、▼回答議員名 ▼質問「記載するべきであった収入の記載漏れがありましたか。ありませんでしたか。該当する方を丸で囲んでください」▼記載漏れがあった場合、過去5年間の記載漏れ金額(不記載額)をご記入ください。というものです。
茂木敏充幹事長は、6日の役員連絡会で「不記載になった理由など定性的な事はヒアリングで聞く予定」と話しました。定性的とはつまり、数字にならないような内容に関してはヒアリングをしていくということです。

これらの調査に関して岸田総理は「(アンケート調査と)あわせて、党幹部による関係者の聞き取り、外部の弁護士も加わってもらいながら、聞き取り調査を行っている。これと合わせることで、党としての実態を解明していきたい(6日の衆議院予算委員会)」と話しました。

TBSスペシャルコメンテーターの星浩さんに話を聞きますと、「聞き取りで漏れる人を拾うという事なのだろうが、1か月前にやるべきだった。党全体としてやっている感を出したいだけなのではないか。何に使ったのかが明らかにならなければ、国会での参考人招致や証人喚問にならざるを得ない」と指摘しました。
ホラン千秋キャスター:
使途について、機密の部分も含むので言いづらいという意見もあれば、明らかにしてしまうと批判を受けるから言わないのではないかと邪推してしまう部分もあります。この自民党の対応についてどのようにお考えでしょうか。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
選挙にお金がかかるというのはよく聞く話ではありますが、なぜ、そんなにお金がかかるのか教えてほしい気持ちはあります。
茂木幹事長が定性的な部分をおっしゃっていましたが、むしろまだ定量的な部分も明らかになっていないのではないでしょうか。
ホランキャスター:
聞き取りで漏れる人をなくすために、足りなければもう一度行うくらいの積極性が見えないと、この問題を自民党として解決しようという姿勢は感じられません。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
解明に近づいている感じがしませんね。