NPO法人HIKIDASHI 大石真那 代表
「大人側は、「大人になったらしないだろう」「子どもの時だけのいたずらだろう」と見過ごしがちだと思うんですけど、子どもは「大人だから」「子どもだから」という線引きができないことも多々あると思います。
スカートめくりやカンチョ―がそれほど悪いことだと認識されずに流されてしまう。プライベートゾーンを触られることもそれほどおかしくないんだなという認識が植え付けられてしまうと、本当に何か深刻な性被害に遭ったときにも、それがおかしいことなんだと気づけない可能性というのも、一つ大きな危険としてあるのかなと思います」
ではなぜ、小さい子どもはスカートめくりやズボンおろし、カンチョーなどの行為をしてしまうと考えられるのでしょうか。
NPO法人HIKIDASHI 大石真那代表
「小さい子どもがこうした行為をしてしまう背景には色々な要因があると思います。まだまだテレビ番組でも、ズボン下ろしがドッキリですという様に扱われたり、ちょっとした「いたずら」というメッセージが様々な場面で発せられているので、子どもたちもそういう感覚で捉えてしまうっていうのも一つだと思います。
また、保育スタッフの方も、触られた時に、「絶対してはいけないことだよ」ときちんと伝えずに、「やめてよ」という感じで、軽く反応してしまうと、逆に、相手の反応を喜んでしまう場合があると思うので、大人側が反応を変えていくことが大切だと思います」
まずは大人側が認識を改めること。
そして、水着で隠れる部分は、ほかの人に見せたり触らせたりしてはいけないということを、繰り返し伝えることが重要だということです。