「何もできなかった」
猛暑のカタールで開催された前回大会。山西利和(26、静岡西豊田小卒)が優勝を飾る中、世界陸上初出場の池田は6位。悔しさが残った。
池田向希
過酷な状況や予想していなかったレース展開で何もできなかった。正直悔しかった
痛感した、世界との差。その差を埋めるために取り組んだのが武器であるスピードのさらなる強化だった。

専門の20キロよりも短い距離のレースに積極的に挑戦すると持ち味である足の回転数にも磨きがかかり、2020年には5000mで日本記録を樹立。そのスピードが東京五輪銀メダルにも繋がった。
池田向希
磨き上げたピッチやスピードを20キロでも存分に生かしたい。3年経ったオレゴンの地で成長した姿を見せてメダル争いに加わりたい
一方、世界陸上初出場となるのが新種目の35キロ競歩代表の川野だ。