森山総務会長を中心に調査チーム立ち上げへ 裏金議員リスト公表なるか

藤森祥平キャスター:
〈集中審議の争点〉
・裏金議員のリスト公表
・政治資金規正法の改正(連座制の導入など)
・政策活動費の透明化・廃止
改めて、集中審議の焦点になっているポイントは3つですね。

今回は「裏金議員のリスト公表」について。立憲民主党の山井和則議員から「一丁目一番地は全容解明。裏金議員のリスト出して」などと、一覧を出すように求めましたが、岸田総理からは、「できるだけ全容把握を急ぐべく党として努力」とありました。
政治刷新本部ができて、動き始めていて、まだその段階なのかと驚きました。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
ただ、前の週までは自民党の派閥を解散するかしないかと、派閥問題に何となくすり替えられてましたけど、今日(1月29日)からようやく裏金問題の全容解明というところに戻ってきたので、それは良かったと思いますね。
どうも私の聞いたところでは、岸田さんは自民党として、森山裕総務会長を中心に調査チームを立ち上げて、弁護士や元検事などの専門家を入れてヒアリングをしようということで、金額がどのくらいだったのか、どう処理したのか、どういう経緯だったか、それから何に使ったのか、こういうことを関係者にヒアリングするそうです。
全体としておそらく100人規模に上ってくるので、そのリストを作るそうです。それを果たして公開するかしないかというのは、これから問題になると思います。
小川キャスター:
岸田総理が公開に踏み切るのかどうかについて、どう思いますか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
おそらく野党側は絶対公開しろ、公開しないと予算審議に応じないなど、いろいろ交渉があるでしょうから、最終的には公開せざるを得なくなってくると思います。
公開すれば、その中で例えば「この人はどういう狙いでやったのか」というのを証人喚問や参考人招致など、そういうことになってくるので、どんどん問題はさらに膨らんでいくだろうと。
藤森キャスター:
公開されなかったら意味ないですよね。
小川キャスター:
旧統一教会との関係を調べる調査もリストが公表されたわけですよね。
ただ、仮にこのリストが公開されたとして、今度はそれが実態を映したものになるのかどうかも考えていかなければならないですね。

パトリック・ハーランさん:
今回、予算委員会がこの問題にすごく集中していることを、皆さんが注目してるのはいいかと思うんですが、実は今回が初めてじゃないんですよね。2023年11月にも、予算委員会で同じ問題が取り上げられて、そのとき、(当時の)松野官房長官は「適切な対応をなされてる」とおっしゃってます。
ということは、この2か月の間に100人くらいのリストは作れたのではないかと思うんですよ。今回の予算委員会で、「特別委員会の設置を進めます」、「証人喚問にこの方々を呼びます」などの結果発表があってもおかしくないのに、これからなんだと。
小川キャスター:
「まだここなんだ」というところですよね。
パトリック・ハーランさん:
やっとスタートラインに立っただけなのか、と少し呆れてる国民も多いのではないかと思います。
小川キャスター:
その他にも、連座制の導入や政策活動費の透明化などについても見ていかなければならないと。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
特に政策活動費の問題は、使い道が全くはっきりしないというお金が何十億とあるわけなので、これもどうするのかというのは大きな問題になってくると思いますね。
藤森キャスター:
本質にたどり着くには避けて通れないところですからね。