能登では今もおよそ4万1200戸で断水が続いていますが、水の確保についてはメドが立ちつつあります。能登半島地震で被災し復旧作業が進められてきた石川県の水道用水が29日、七尾市まで通水されました。

記者
「29日からあちらに見えるタンクに県水の通水が始まり、水が貯められていくということです」

市内の7割近くにあたる約1万5000世帯で断水が続く石川県七尾市。白山市鶴来から七尾市能登島までの石川県の水道用水のうち、中能登町金丸から七尾市藤橋町までの間で水道管の復旧作業が進み、29日朝から水を貯める七尾市の岩屋浄水場まで水が通されました。

名古屋市上下水道局 堀口茂さん
「おそらく早いうちに、2月初めには出せるようにと進めている。まだまだ時間がかかるが調査しながら1日でも早く届けられるように」

今後、浄水場から各家庭までの水道管で漏水がないかなどの点検が行われたあと水が供給されることになっていて、七尾市では3月中にほとんどの地域で断水が解消される見込みです。
記者
「輪島市では臨時の浄水施設を設け、1日も早い断水解消を目指します」

一方、輪島市では川の水を取り込んで水道水として使用するための臨時の浄水施設が設置されました。三井町に設置された施設は30日以降、通水試験が可能になる見通しで、1日も早い断水の解消を目指します。

また門前地区でも近く整備される予定です。