ライバルは中国『彼らは非常にスピードが速い』

 ペロブスカイト太陽電池を発明したのは、桐蔭横浜大学の宮坂力教授の研究チームです。

 (桐蔭横浜大学 宮坂力教授)「設置も簡単ですし使いやすい。間違いなく今のシリコン系太陽電池が全部ペロブスカイトに変わるようなときが来ると思います」

 大きな期待を寄せていますが、脅威となるのが…

 (桐蔭横浜大学 宮坂力教授)「中国ですね。たくさんの会社が今、事業化を図って手をあげている。工場まで作って。彼らは非常にスピードが速い」
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 中国・江蘇省にある企業「大正微納科技」は、2021年4月に工場を稼働させ、ペロブスカイト太陽電池の量産化に向けた準備を進めています。
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 (大正微納科技 馬晨董事長)「当社の柔軟で軽量なペロブスカイトは世界最大の大きさで、現在は0.7m×1.2mに達しています」

 耐用年数は10年ほど、発電効率は13%~15%と、日本製品と同等のスペックだといい、暗い部屋の壁に反射するスクリーンの光だけでも発電が可能だとアピールします。現在、工場の雨よけで電動キックボードに給電する実証実験を行っていて、今年中には市場販売を開始したいとしています。
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 (大正微納科技 馬晨董事長)「将来的には日本に工場を作り、日本でも製品を販売できることを願っています」