「響け!ユーフォニアム」でキャラクターデザインを担当するなど、有名作品を数多く手がけていた寺脇(池田)晶子さん(当時44)。判決後、寺脇さんの夫は、判決を迎えられたことについて関係者に感謝を述べたうえで、今の心境を語りました。

 (寺脇(池田)晶子さんの夫)「(主文を聞いたとき)本当に涙がぽろぽろぽろぽろ出てきたというのが正直なところ。(晶子さんに対しては)裁判所は事件の内容を正確に把握したうえで判決を出してくれたよ、死刑になったよって」

 ただ、判決が出ても気持ちが晴れることはありません。

 (寺脇(池田)晶子さんの夫)「本当に晶子がこれで浮かばれるのか、子どもがこれで本当に100%前を向いて生活していけるのか。そっちの不安があったのもまた正直なところ事実です」

 また、京都アニメーションも代理人を通じて「判決を経ても無念さはいささかも変わりません。彼ら彼女らが精魂込めた作品を大切に、そして今後も作品を作り続けていくことが、彼ら彼女たちの志を繋いでいくものと念願し、社員一同、日々努力をしてまいります」とコメントしました。

 そして143日にも及ぶ裁判の裁判員を務めた人も会見。京都府内の候補者500人の中から選ばれた12人の裁判員(補充裁判員を含む)のうち、6人が会見に出席しました。

 (裁判員を務めた会社員 40代)「被害者の方々の被害感情を聞いていると、すごく心に突き刺さるものがあったので、判決をしないといけないのはすごく苦しくもありました」
 (補充裁判員を務めた人 50代)「命の重さをひしひしと感じて、家族の方、被害者の方の気持ちを思うと本当に今でも涙が出そうになります」