岸田総理
「2次避難は避難所の過密の解消にも繋がるものであり、被災地における避難所の環境改善や感染症対策の観点からも重要です」

そこで政府は、被災地の1次避難所から環境が整った旅館やホテルへ移動する2次避難を勧めていました。県内外の旅館やホテルおよそ3万人分が確保され、珠洲市では地震発生から13日目に本格的に2次避難が始まりました。

ただ、ふるさとを離れる被災者の気持ちは複雑でした。

加賀市の旅館に2次避難する人
「俺も心臓病持ちですので、あんまり長いことみんなと一緒にいるとあれかなと思って…」

「生まれたこの珠洲市は好きで離れたくはないですよ。住む家はないし、こんなことになるとは夢にも思わなかったので…」

葛藤を抱えながら、家族の仕事を理由に珠洲市に残ると決断した人もいました。

珠洲市に残ることを決断した人
「離れたくない、ここにおりたい。最後まで息子とおりたいです。1人で避難しても何も分からんし、特に方向音痴だし、どこも行かれん、離れたくない家族と。次から次へと行ってもうたて。ここ満員だったのに3人から4人になった。本当にお先真っ暗」

「ツテのない人はやっぱり避難してもすごく心配だと思います。ゆっくり寝れるし、お風呂も入れるしそういった面はいいと思うんですけど。ここにいて仮設住宅に入るのが一番ベストじゃないかなと」