記者
「子どもたちが被災者を元気づけようと、避難所でのルールやおすすめのストレッチ方法などを手書きで書いた壁新聞がこのように貼られています」

避難した小学生10人が自ら考え自主的に作ったという「正院ひなん所新聞」。
新型ウイルスなどの感染予防策や炊き出しメニューの人気ランキングが書かれているほか「きょうのワンポイントストレッチ。肩と腕を回す、膝の屈伸、深呼吸」
といった、高齢の避難者が体を壊さないように、かわいいイラスト付きの体操方法なども掲載されていました。

正院小学校の避難所 小町康夫副本部長
「避難者の方々も気持ちが明るくなりました。子どもたちも『書いて楽しかった、自分たちも避難所生活に役立てるんだという気持ちを持った』という話を聞いています。ありがたいなと思っています」
地震発生から3日目には被災地に自衛隊やボランティアが入り、救援物資が届くなど少しずつ支援の輪が広がっていました。一方で、ほぼ全ての避難所で断水が続いていて、被災者はトイレや食事で苦労していました。その影響なのか、体調を崩した人もいたということです。
石川県によりますと、28日午後2時までに災害関連死は15人に上っていて、政府は長引く避難所生活を問題視しています。