「大野氏起訴は“尻尾切り”」

議員側で最高額の約5150万円の裏金があったとして、在宅起訴となったのは、大野泰正 参院議員だ。

19日、会見を開き、争う姿勢を示した。

大野議員
「全て事務所スタッフに任せておりました。ですから、私が収支報告書に関与したことはございません」

大野議員の地元・岐阜県羽島市を訪ねると…

街の人「(大野議員は)おじいちゃんと比べると格段の差がありますから。政治家一家として、普通の政治家とちがいます?」

街の人「どうにもならへんやん!昭和の時代の政治家はみんな、国民の為に尽くしたけど、今の2代目3代目のおぼっちゃんは東京育ちなので…自分のお金のためにやっているだけだ」

大野議員は、父は元労働大臣、母も元参院議員という政治家一家に生まれた。
祖父の大野伴睦 氏は、自民党副総裁や衆議院議長を務め、「政治は義理と人情だ」という名言も残した。

当初、計画がなかった東海道新幹線「岐阜羽島駅」の開業にこぎつけ、“田んぼの中の政治駅”と騒がれたことも。
今も、岐阜羽島駅の前には、大野伴睦 氏の銅像が立っている。

18日、大野議員の後援会の元責任者が取材に応じた。
議員が起訴されたことに、こう憤る。

大野議員の後援会の元責任者
「“トカゲの尻尾切り”は、僕は許されないと思います」

元責任者によると、大野議員は、岐阜県議の頃から、“カネにはクリーン”だったという。

大野議員の後援会の元責任者
「選挙違反になることは細かいことまで全てチェックし、派手な服を着ない、派手な車に乗るわけじゃない。本当に慎ましい生活をしながら、コツコツと上にあがられた人です」

5000万円を超える裏金疑惑について、こう断言する。

大野議員の後援会の元責任者
「選挙の時に、あまりにも大きなお金がかかることが、そもそもの原因だと思います。上からの指示があって、それに従わざるを得なかったと僕は思っています。自ら率先して、キックバックを、不正に収支報告書に載せないような人ではないと僕は信じています」