投資には『リスクがある』ことを認識した上で“可能な範囲”で
【平】ただ、これは、あくまでもシミュレーションです。税金や手数料等も反映されていませんし、将来の運用成果を保証したものでもありません。投資ですから、私たちは株価等の変動による“元本割れ”という『リスクがある』ことを認識しておく必要があります。金融機関でも、この点について注意を促しています。

十八親和銀行 営業推進部 田中寛将 副調査役:
投資は流行りものではなく、将来に向けて長期的に行っていくものです。
適切な運用方針を一緒に考え、きめ細かいフォローを続けていくことが当行の使命と捉えております。お取引先での金融セミナーや県内高校での金融教育等を通じて、金融リテラシーの向上に寄与できるのであれば幸いです。
【住】確かに投資は、その場の流行りや感情で行うのではなく、金融商品の特徴をそれぞれ理解したうえで、投資可能な範囲で行うべきですよね。
【平】現在、日本の家計の金融資産の半分以上を『預金』が占めています。2001年に政府は「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、それを進めるためにこれまでも様々な政策がとられてきました。

ただ『投資すれば 必ず利益が出る』ということではなく、“リスクが存在する”ということをきちんと理解しておく必要があります。投資の結果は自らの責任ですので、投資は自らの判断で行うという大原則は念頭に置いておく必要があります。損失が出てから“こんな筈ではなかった”ということにならいように金融に対する知識、つまり「金融リテラシー」を身に着けることが必要です。
つまり、投資のメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、新しいNISAも含め、制度を上手く利用しつつ、自らがどのように資産形成を行っていくのかをしっかり考えていく必要があると思います。