能登半島地震の被災者に心のケアなどを行う精神科医師らのチーム「DPAT」が17日、現地に向けて出発しました。

6日間の日程で派遣される長崎県DPAT。精神科の医師ら3人によるチームです。国の要請を受けて全国の第7陣として派遣されます。


能登半島地震では、これまでに石川県で232人の死者が出ていて16日時点で1万7605人が避難生活を続けています。


「DPAT」は大規模災害時に、被災地で住民や支援者に対する心のケアなどを担う専門チームで、これまでも熊本地震などで派遣されてきました。


長崎こども・女性・障碍者支援センター所長・加来洋一医師
「支援しながら向こうの負担にならないようにという心掛けがないとですね。やっぱりこちら側から負担をかけてはならないと思ってます。災害支援の基本である求められたことにことにとにかく答える。」


長崎県DPATの現地での活動は18日から4日間で石川県庁で全国から集まったDPATの運営を支援する予定だということです。

一方、県内の薬剤師3人も石川県薬剤師会からの要請を受け、17日、被災地に派遣されました。


3人は避難所などで消毒薬の設置や換気など感染症対策をサポートするほか薬の調剤、服薬指導、トイレの衛生管理なども行います。


薬剤師・澤勢瑞城さん
「困ってらっしゃる方がいらっしゃると。いつ復旧するかもわからない。ものすごく不安でしていらっしゃると思うんですけど、少しでも力になれればと。実際に避難所や集落で診療にあたるドクターの先生たちのもとで実際に薬を調剤すると。あるいは服薬の指導をすると。そういう業務になってくるかと思います。」


3人は、1月21日まで支援活動を行い第2陣と交代します。
このほか、国の要請を受け県の災害派遣医療チーム=DMATが穴水町に、県や市の保健師などが輪島市に派遣され、医療救護や健康支援などを行うことになっています。