長崎市に寄贈が予定されている「マハトマ・ガンジー像」について、市は11日の市議会一般質問で「広島市に設置されている像の半分程度の高さとなる」と説明しました。
非暴力の哲学と実践の先駆者として国際的にも広く知られているマハトマ・ガンディー。
長崎市では2023年10月、シビ・ジョージ駐日インド大使が鈴木史朗市長と面会した際、ガンジー像の寄贈の申し出を受け、受贈を決めました。
当初は原爆投下目標地点の近くであり観光名所の「眼鏡橋」近くの中島川公園に設置する方針で、市は2024年6月以降、基礎整備などを進めていました。
しかし、周辺住人らから疑問や戸惑いの声が相次いだことを受けインド共和国側と協議を行い、原爆資料館南側の市道のロータリーを新たに候補地にこれまでに市長も参加した説明会を4回開催しています。
11日の市議会一般質問で市側が「近隣自治会からも様々な意見をいただいており、丁寧な説明を続けて理解を得たい」として設置の見通しについて言及しませんでした。
また当初、中島川公園に設置するための調査や基礎整備費でおよそ92万を支出したこと、この費用についてはインド側の負担となるよう交渉中と述べました。
ガンジーの胸像は広島に設置されているものと同じ台座を含めて高さ約2.4メートル、幅約1.7メートル、奥行き約1.2メートルの予定でしたが、答弁を求められた鈴木市長は「市側の要望により高さは半分くらいになる。圧迫感も軽減される」と述べました。
質問した山谷 よしひろ議員(市民クラブ)は「子どもも通る場所。事故がないよう安全面に十分配慮してほしい」と要望しました。