長崎が修学旅行先に選ばれる理由に「被爆地ならではの平和学習」がありますが、学習指導要領の改訂でいま “修学旅行での平和学習”にも変化が見られます。修学旅行向けの「新たな平和学習」を取材しました。

長崎国際観光コンベンション協会は、宿泊事業者と共に『新たな平和学習プログラム』を模索してきました。
コロナ禍のときにスタートした新たな“学習指導要領”で重視されている「主体的で、対話的な深い学び(アクティブ・ラーニング)」が、いま、修学旅行にも求められていると言います。
※「新学習指導要領」は、2020年度から小学校、21年度から中学校、22年度から高校で実施

長崎国際観光コンベンション協会 古賀典明 事業部部長:
「ただ教えられるというのではなくて、自分たちが主体的に取り組む。そして、自分たちで考える。なぜこうなんだろう?と会話をしながら取り組んでいく」



これまでの平和学習は『原爆資料館の見学』や『被爆遺構めぐり』『被爆体験講話』が中心で、どちらかと言えば受け身の内容でした。

「主体的で、対話的な深い学び」を平和学習の中でどう実現するか?ヒントになったのは “SDGs” の視点でした。

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標 “SDGs”
目標の一つが「平和と公正」です。

古賀部長:
「(SDGsは)2030年のゴールっていうのが設定されているので、ちょうどいま来られている小中高の学生さんたちが、あと6年後、だいたい社会人になりたてか、なる前かっていう(時期を)明確にイメージできる。“遠い世界の話”ではなくて、“自分の将来(の世界)”」