能登半島地震による液状化現象で新潟市 西区の新潟工業高校は校舎に被害が出ました。15日、対面での授業を再開し生徒たちが笑顔で授業に臨みました。
新潟市 西区の新潟工業高校です。壁や地面にはひび割れや段差など、地震による被害の跡が残っています。

15日から学年別に分散登校し、3年生およそ270人が校舎で使って授業を再開しました。

【生徒は】「ちょっと複雑ですね分散登校なので」
【3年生は】「みんなと最後の1か月遊べると思っていたのに日にちが減っちゃって悲しいなと思ったがまた再開できてうれしい」

【3年生は】「あと1か月もないので卒業まで最後楽しみたいなと思う」

地震によって配管が壊れトイレが使えない状況だったため、9日と10日は臨時休校に。12日はオンラインで授業を行いました。一部のトイレが復旧したため、15日から校舎の利用を1日1学年に限って授業再開です。
ただ、被害の爪痕が今も残ったままの場所も…
「こういうところも液状化で支えている柱が下がってしまって、全体に下がってしまって隙間ができてしまった」
体育館は液状化現象によって壁と床に隙間ができてしまっています。床も水平ではないそうです。
「はい、じゃあ授業始めますがやっと登校できたので1時間目3年生授業できること。しっかり頑張って取り組んでください。」

業者に確認してもらったところ大人数でなければ使えるということでこの日はバスケットボールの授業が行われました。
卒業を控える3年生にとっては校舎で学べるのもあとわずか。久しぶりの同級生との再会に笑顔がこぼれます。

【生徒は】「家にいる期間が結構長くなってしまったので、結構大変な状況ではあるがやれてうれしい」
【新潟工業高校 竹田直人 校長】「(3年生は)2年間は新型コロナウイルスで限られた生活の中で5月以降普通の生活に戻ってきたが、最後にこんな状況になって大変な思いあると思うが、やれる範囲で最後の学校生活楽しんでもらいたいなと」

ただ、学校によりますと、下水道に不具合が見つかり16日と17日は再び休校することが決まったそうです。