今月1日時点の県内のダムの貯水率は63.9パーセントと、過去10年間でもっとも低い値となり、国や県などが、節水への協力を呼びかけています。

東村にある県内最大のダム『福地ダム』。1月12日現在で貯水量が減り、広い範囲で赤土の地肌が見えてしまっています。
国や県などで組織し、県内の渇水対策などについて話し合う沖縄渇水対策連絡協議会によりますと県内11のダムの貯水率は、ことし1月1日時点で63.9パーセントとなり、平年値の81.8パーセントと比べ、17.9ポイント下回ったということです。
これは、過去10年間でもっとも低い値となっています。
国が管理する9つのダムがある本島北部の去年の降水量をみると、8月は台風6号の影響で750ミリとなり、貯水率も100パーセントでしたが、9月から12月までの4か月間の降水量は合わせて457ミリと少雨傾向にあり、現在も平年値を下回る状態が続いています。
沖縄渇水対策連絡協議会は今月16日に臨時の会議を開き、ダムの状況や気象予報などを確認したうえで、今後の渇水対策について検討するとしています。
協議会の担当者は「すぐに給水制限を行う状況ではないが、節水に協力して欲しい」と呼びかけています。