能登半島地震の被災地では、災害関連死や感染症の拡大などが問題になっています。災害派遣医療チーム(DMAT)として活動した医師が福島県に戻り、過酷な状況と、継続した支援の必要性を語りました。

石川敏仁医師「かなり混乱している、病院のスタッフの方々が本当に疲弊されているというの第一印象でした」

福島県二本松市にある枡記念病院。災害救急医療部の部長をつとめる医師の石川敏仁さんたち病院のスタッフ5人は、能登半島地震で震度6の揺れがあった能登町の唯一の総合病院、宇出津(うしつ)総合病院で6日から9日まで活動しました。

海に近い宇出津病院は、大津波警報を受け、入院患者が最上階の5階に一時避難するなどしたといいます。石川さんが病院に入った初日、過酷な状況に直面します。それは、心配される災害関連死に直結する問題でした。

石川医師「この病院の一番の問題は水。水がきていないことによって手術もできない、透析もできない。災害関連死につながることがちらほら出てきている」

提供・枡記念病院