馬洗川の堤防が決壊したのは、7月12日の午前2時半ころとみられています。

街の中心部の広い範囲で浸水の深さは3メートル以上に達していました。

本多ガラス 本多良穂さん
「そこへ少しラインが残っていると思うが、鉄骨の下30センチくらいまで水が来た。裏の方から『土手が切れたぞ』という声が聞こえてから階段が1段いちだん水が増えていって…。こりゃ、まずいと。50年…。7月12日は必ず思い出す」

おこめの高橋 高橋誠さん
「一気に水かさが上がって、2階のこの家の胸まで水が…。」

「夜が明けて明るくなって、みんな、屋根に上がっていて」

当時、高校生だった高橋さん。RCCの映像を見てもらったところ、あることに気がつきました。
高橋誠さん
「今、映った黒いのが自分です。ヘルメットをかぶったような…。これが自分です。水が引き出してから(外に出た)」

「父が消防団にいて、ヘルメットを借りて、かぶっていたが、これで命拾いした。水かさが上がって、屋根に物が上がっていた。魚のトラ箱か、木の箱が頭の上に落ちてきて、ヘルメットをかぶっていたから助かった」