国は、大きな河川について100年から200年に1度程度の大雨を想定した洪水対策を進めています。しかし、完成までには多額の費用や長い時間がかかります。


三次河川国道事務所 斉藤一正副所長
「50年前の水害以降、堤防等の整備をしているが、まだ整備の途中段階。昭和47年7月と同じような雨が降った場合は氾濫の可能性もまだあるという状況」


さらに最近は、全国各地でこれまでの想定を上回る記録的な大雨が相次いで発生…。そこで国は、考えられる最大規模の雨量が降った場合の浸水想定を公表しています。


江の川流域では、1972年の大水害の1.3倍の雨量が降った場合で、三次市では街の中心部のほとんどが深さ5メートル以上浸水するほか、場所によっては深さが10メートルを超えるとされています。


斉藤一正副所長
「記録的な豪雨をよく耳にする。いつ、想定最大の大雨が起こるか…。ないとも限らない想定最大のハザードマップを作成しているので、日頃からの準備・確認が大事」


本多良穂さん
「消防団に入っていたので、これまで洪水のたびにいろんな所に出たが、やっぱり治水ってのはなかなか難しいなと」


高橋誠さん
「去年もけっこう水位が上がった。だから避難しました」


三次市の市街地を襲った大規模な水害。


当時の映像は、今のわたしたちにとっても多くの教訓を含んでいます。