■最大派閥“安倍派”の今後は? 岸田政権の足元が揺らぐ可能性も・・・

ホランキャスター:
まだ皆さん悲しみの渦中だとは思うんですけれども、今後自民党内がどうなっていくのかという点について、一点お伝えします。
安倍元総理、総理を辞めてからは、派閥のトップについたんですけれども、「安倍派」自民党の中では最大派閥になっています。
▼安倍派 95人
▼茂木派 51人
▼麻生派 50人
▼二階派 42人
▼岸田派 41人
▼森山派 7人
(7月11日午後6時時点)
安倍派のトップであったんですが、亡くなってしまったということで、今後、誰か別の方が派閥の内部から出てきてトップに就くのか、形を変えていくのか。どのような形になっていくのかというところが注目されています。
井上キャスター:
話し合いはもちろんこれからということになるんだろうと思いますが、どうなんでしょう。トップは派閥の中からということになるんですか?
星さん:
最大派閥の後継者というのは、今の若い政治家記者はあまり取材経験がないでしょうけど、我々は例えば田中派の後継者争いとか、かなり熾烈な権力闘争になりますので、ここももしかすると相当揉めそうな感じがします。それから政策面では岸田政権というのは、例えば安倍さんが10を要求すると、岸田さんと安倍さんの話し合いで7で決着させるみたいなことをやってきたんです。それで、安倍さんが納得したならそれでいいという党内の保守派・タカ派の人たちもそれで収まるという構図だったんですが、その10を要求する人がいなくなりましたので、岸田さんがこれからいきなり最初から7を言うとそれに対しては、不満がワーッと出ますから。これから今までの政策決定のあり方がガラッと変わってきますから、ちょっと政権自体も足元が揺らいでくる可能性があると思います。
井上キャスター:
党内で大きな重石にもなっていた安倍元総理の存在があって、岸田さんがこれから党内・政権の中でも求心力はそこまで高まっていない中で、憲法改正をどうするのか、物価高対策どうするのか、日銀との関係性、そういったところはどうご覧になっていますか?
星さん:
今までは安倍さんがある意味でけん引役でした。安倍さんがちょっと行き過ぎたところを岸田さんが少し戻して、そういう形で党内のコンセンサスを得るというやり方でしたけど、岸田さんが今度いきなり日銀の金融政策についても、憲法はおそらく岸田さんの本音は慎重派ですから、自民党内の改憲派からすると、何だという話になりますので、ちょっと全体が自民党の構造が様変わりする可能性あります。