2023年は度重なる値上げに見舞われましたが、今年はどうなるのでしょうか?少しでもお得になる買い物術をご紹介します。
今年も物価高? 値上げ続く?

上村彩子キャスター:
2023年値上げした食品は
▼約3万2400品目(前年比+約6600)
過去30年でも稀に見る値上げの年になりました。
一方、2024年に値上げする食品の予想を見てみると…
▼1万~1万5000品目
1月~5月の間に加工食品、調味料、酒類・飲料、菓子などが値上げすると予想されていますが、2023年に比べると今年の方が品目数としては少ない予想となっています。
第一生命経済研究所の永濱利廣首席エコノミストによると「今年も物価高は続くが、一方で値下げが期待できるモノもある」ということです。
では、値下げの風はどこに吹くのでしょうか?
それは、外食業界とスーパーマーケットです。

実は、この兆候は2023年の年末にも見られていました。
ファミリーレストランのガストでは、2023年11月に30品目を値下げ。例えば、たっぷりマヨコーンピザは700円→500円に値下げされています。(※店舗により販売価格は異なります)
そしてスーパーのイオンは、ホットケーキミックスが267円→257円に値下げなど、2023年12月に29品目を値下げしているんです。(※屋号・店舗により販売価格は異なることがあります)
その背景には、小麦、大豆、トウモロコシなど、海外から輸入する原材料の価格が値下がりし、それが反映されているということです。

永濱さんによると「消費者が逃げないように値上げが必要なものは上げて、値下げできるものは下げる」というのが、今年の傾向になっていくのではないかということです。
ホラン千秋キャスター:
値下げしていただくのはありがたいなと思いつつ、値上げされたものが値上げされたまま高止まりするものの方が多いということを考えると、まだまだ大変な時期は続くのかなという気もします。
田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
メリハリを持って「買う」とメリハリを持って「売る」も大事だなと思います。例えば、生活必需品や衣食住のものはできるだけ安くする、一方で、ある程度の贅沢品を値上げして経済循環するということも大事でしょうし、フードロスを考えると夕方以降は安くなるような工夫ができるとさらに良くなるかと思います。
井上貴博キャスター:
去年までは金利のなかった世界から、日本は金利のある世界に変わると言われてますし、値上げした後に給料が上がる、良い値上げに変えていけるのか、良いインフレというものに日本がなっていけるのか、今年が転換点だという方が多くいらっしゃいますね。値上げが、どうしても悪になってしまいますから、それが良い方向に向かっていくのかもしれないですね。