元日に発生した能登半島地震と南海トラフ地震との関連について、気象庁の専門家会議は「影響はない」と判断しました。

南海トラフ地震評価検討会 平田直 会長
「検討した結果、(南海トラフ地震に)影響があったというデータは得られませんでした」

地震研究者で構成される南海トラフ地震評価検討会は、きょう開かれた定例の会合で元日に発生した能登半島地震と南海トラフ地震の関連について検討し、観測データの分析などの結果「影響はない」と判断しました。

その上で、平田会長は「南海トラフで起きる地震は能登半島地震をはるかに上回る超巨大な地震を想定しているので、揺れや津波の被害を受ける地域もはるかに広い範囲になる」として、「南海トラフ地震は起きるという前提で対策を進めてほしい」としています。