能登半島地震を受け、「在宅避難」の注意点について、地域防災の専門家である金沢大学の青木賢人准教授が解説します。

在宅避難の場合は複数人で行動を 火・ブレーカーに注意

松村玲郎キャスター:
そして、ご自宅で避難されている方々の注意点です。

青木准教授:
まだ余震が続いています。崩れかけ、傾いている家に1人で行くと危ないので、ぜひ複数で行っていただきたいと思います。

【在宅避難の注意点・余震】
対策1:複数人で行動し何かあっても助けが呼べる環境を
対策2:火を使うときは目を離さない
対策3:家を離れるときは電気のブレーカーを落とす

また、何か起きたときにすぐ助けを呼べる、そういう体制を整えてください。それから火災も心配です。余震もありますから、裸火を使うときは気をつけていただきたいと思いますし、そろそろ電気が回復してきてます。電気が通っていると、火花が散って火事になることがあります。通電火災の対策、ブレーカーを落とすことをしていただきたいと思います。

長引く避難所生活「みんなで歌ったり遊んだりすることも大切」

松村キャスター:
他にも注意すべきことはありますか?

青木准教授:
避難所生活が長期化すると、体だけじゃなくて心にもいっぱいストレスがかかってくるようになります。大人だけじゃなく、子どもたちにもストレスがかかります。大きな声を出して歌ったり、みんなで笑ったり遊んだり、そういうこともすごく大切になってきます。ぜひ避難所の中でそういう機会を作るようにしていただきたいと思います。

松村キャスター:
その場その場で声を出したり、避難している場所の雰囲気とかもあるかもしれませんが、元々は地域の繋がりが大きかったところでもありますからね。何かそういったところで心を守っていただきたいなと思います。