細かい砂と泥の層の組み合わせに注目すると…

氷見市では、家屋の倒壊など地震による建物への被害が、これまでに全壊16棟、半壊22棟が確認されています。

静岡大学防災総合センター 北村晃寿教授:「能登半島の震源から富山県内の最も近いところにあるので影響を受けやすい」

地質の研究を専門とする静岡大学の北村晃寿教授は、過去に富山県内でも調査していて、今回の局所的な家屋倒壊の原因として氷見市の土壌に着目しています。

静岡大学防災総合センター 北村晃寿教授:「氷見市の住宅街は、もともと浜堤という浜のところ、海岸のところに、小型の砂丘と考えられるんですけど、砂丘の高まりのところに古い住宅が発展していて、浜堤の下は海の堆積物なので、おそらく細かい砂、あるいは泥などでつくられた地層だと思います。そうすると、地盤が非常に軟弱なので今回の地震によって揺れが非常に大きな揺れが生じてその結果液状化、家屋の倒壊等が起きたと推定されます」

北村教授が指摘したのは、細かい砂と泥の地層の組み合わせによる地盤の弱さです。