池田 議員逮捕は氷山の一角?

小川彩佳キャスター:
自民党の裏金事件、現職の国会議員が逮捕に至りましたが、これは氷山の一角?

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
注目しないといけないのは、池田 議員個人が集めたということにとどまらず、最大派閥・安倍派の“威光”のもとで集めたということなんですね。同じようなキックバック、裏金を集めた人たちは、まだまだたくさんいるということで、氷山の一角にすぎない。大事なのは、この氷山の水面下に、何があるのか、どうなっているのか。

小川キャスター:
今後の捜査は、どういったところがポイントになってくるんでしょうか?

星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
この裏金、それからキックバック、またピンハネというものもあるんですけれど、誰がこのシステムを決めたのかということがポイントになってくると思います。

伝えられているところによると、この裏金のやり方はまずいからやめよう、という話はあったそうです。ところが、結局やめないで再開したということ。やめようという話があったということは、違法だということを、みんなが認識していたわけですよね。

それが、幹部同士で話し合いがあって決まったことなのかどうか。おそらく検察は、そこに注目していて、さらに立件される議員が増えていくのかどうか、その辺が大きなポイントになってくると思います。

歴代の事務総長が、そういう意思決定にどこまで関与していたのか。これが今後の捜査の重要な焦点になってくると思います。

パトリック・ハーランさん:
池田 議員などは、言ってみれば組織の末端の実行犯なんですよね。結局、計画した主犯は誰なのか。この辺が出てくると、国民も納得すると思うんですが、出てこない気がします。

メールを削除したのは、もちろん証拠隠滅なので、一段と重い罪かもしれませんが、そもそも、もらったお金の出所などを記載していない。当局や、国民の目に届かないように、記載していなかった。そして今回は、証拠隠滅という形。これは、不記載と同じ部類の罪かなと思う。ここで自民党から除名処分されたことに、矛盾を感じます。