雲隠れすること1か月超…自民党派閥をめぐる裏金事件は現職国会議員の逮捕に発展。安倍派議員の池田容疑者は家宅捜索前にメールなどのデータを消去し証拠隠滅を図った可能性が判明しました。今回の逮捕は「氷山の一角」との指摘も。
11月の地元イベント以降、国会にすら姿を見せず
記者(8日、名古屋)
「逮捕された池田 議員の事務所前です。入口には『しばらく閉所させていただきます』と書かれています」

1か月以上の雲隠れの末、逮捕された安倍派の衆院議員、池田佳隆 容疑者。
池田佳隆 容疑者(2012年)
「本物の指導者こそ、私たちが敬愛してやまない安倍晋三先生でございます」

2012年、“安倍チルドレン”として、衆院選で初当選。文部科学副大臣などを歴任してきました。
政策秘書の柿沼和宏 容疑者とともに、東京地検特捜部に7日、逮捕された池田 容疑者。

2022年までの5年間で、総額約4800万円のキックバックを、安倍派から受けたにもかかわらず、収支報告書に収入として記載せず、嘘の記入をした疑いがもたれています。
東京地検特捜部が、池田 容疑者の事務所を家宅捜索したのは、12月27日。
その後、関係者への取材で、池田 容疑者の事務所では、家宅捜索の前、メールなどのデータが消去されていたことが分かりました。証拠隠滅が図られた可能性もあります。
最後に確認できた池田 容疑者の動向は、2023年11月26日に行われた地元消防団のイベント。
これ以降、国会にすら、一度も姿を見せませんでした。
