■「ここまでの接近を許してはいけない」
警備態勢の不備を指摘する声はアメリカからも上がります。セキュリティー会社を経営するボムベイス氏。オバマ元大統領や副大統領時代のバイデン氏を警護した経験があります。ボムベイス氏に発砲前の山上容疑者の映像を見せると、すでに距離が近すぎると指摘します。

グローバル・スレット・ソリューションズCEO ケネス・ボムベイス氏
「これは近すぎるよ、ここまでの接近を許してはいけない」

ーー男の行動は不審だった?
ボムベイス氏
「とても不審だ。とても不審だし、男が近づいたところで誰かが止めるべきだった」
ボムベイス氏は車両の通行を規制していなかった点も問題視しました。
ボムベイス氏
「話している間に車が行き交うのはとても危険。誰かが運転してきて同じように発砲することもできる」
山上容疑者が比較的ゆっくり近づいてきたことから、安倍元総理を守ることは可能だったと指摘します。
ボムベイス氏
「狙いを定め発砲させる機会を与えなければ、元総理の命を守ることも恐らくできたはずだ。だから一部は後ろ側を向いているべきだった」
警察庁は今回の事態について「十分な警備態勢だったかどうか検証する」としています。