元日に発生した能登半島地震では5日午後2時現在で200人以上の安否が不明の状態で、被害の全容はいまだ見えていません。

そんな中、早くも災害ボランティアの募集を開始した自治体があります。石川県の加賀市です。加賀市では今回の地震で、住宅の全壊が2件、半壊が1件、一部破損が8件の被害が確認された他、公共の建物28件の被害が確認されています。(5日午後2時現在)

ボランティアの募集に当たって加賀市のホームページには、次のような一文が掲載されました。

「令和6年能登半島地震に伴う災害に関し、現在、加賀市内におけるボランティア活動の依頼(ニーズ)は限定的なものと想定しております。また、県外から個人の来訪が増えると、甚大な被害を受けた能登半島地域に向かう公的な支援車両の交通の妨げになるおそれがあります。そのため、地理の分かる加賀市に在住又は加賀市内にお勤めの方(中学生以上)を対象としてボランティアを募集しています。県外からのボランティアの参加を希望する方のお問い合わせはお控えください。ご理解とご協力をお願いいたします。」

ボランティアは市内からの受け入れに限るというものです。

ボランティアに参加するには、「被災地に迷惑をかけない、被災地の仕事を増やさない」ことが大前提となります。

東日本大震災の際にボランティアの受け入れに関わった岩手県宮古市の防災士の男性は、「来ないでと言っても来るボランティアがいた」「当時は来ても断っていた」と13年前を振り返ります。