建築工事の安全を願う仕事始めの神事「釿始式(ちょうのはじめしき)」が5日、防府天満宮でありました。

釿始式は、宮大工の仕事始めとされる神事で、毎年この時期に行われています。長さ4.5メートル、直径約40センチの県産ヒノキの丸太が用意され、えぼしとひたたれを身につけた地元の建設業者らが、伝統的な道具を使う所作を披露しました。

棟りょう役がかけ声とともに、釿(ちょうな)と呼ばれるおのを打ち込み、ことし1年の工事の安全を願いました。

棟りょう役・藤本工業 藤本利範社長
「能登半島地震を受けて自然になかなか人間の力って勝てないのかなって思わずに、しっかりそういったものから守ることのできる仕事をしていきたいと感じる」

防府天満宮では、7日は「七草がゆの会」、8日は「弓始式」と、新年の行事が立て続けに予定されています。